ひとよし鍼灸接骨院スタッフの住田が更新します!
本日もブログへご訪問いただき誠にありがとうございます!
今年も既に野球のシーズンが始まっていますが、私のチームは早速3月の全国予選で敗れました。勝つって難しい。
本日もどうぞよろしくお願いします
よく私の技術勉強会の先輩が「安静は麻薬と一緒だ」と言っていましたが、前回のブログを通して本当にその通りだと、改めて感じました。
では今回も皆様が疑問に感じているであろう話題について、ブログを更新していこうと思います。
ぎっくり腰の時は、温めるべきなの?冷やすべきなの?
突然ですが、ちょっと想像してみてください。
何気なく床に落ちてしまった物を拾おうとスッと屈みました。
その時です。ピキッという感覚の後、腰に激痛が発生しました。
そこから動けなくなり、座るのも歩くのも困難な状態に…
とりあえず病院…!そう思い立ち、最寄りの整形外科へ。
画像検査や問診などを無事終え、先生からのお話を聞くことになりました。
画像検査では異常はありませんね~。ぎっくり腰でしょうね。
じゃあ電気かけて、温めておきましょう~。
あと終わったら痛み止めと湿布を処方しておきますんで、様子見てくださいね~。
人生初のぎっくり腰。
ちょっと気が滅入りましたが、画像検査で異常が無かったので、一安心。
病院でも温めてたから、腰を温めるためゆっくりとお風呂に入り、家の中も必要最低限の動きで生活しました。
今日は処方された湿布を貼って、もう寝よう…
あなたはそうして就寝したのでした…
午前2時。
いつもなら目覚めるはずのない時間に目が覚めました。
腰がジンジンと疼き、痛みで目が覚めてしまったのです。
寝返りも痛くて全く動けず、痛みがある金縛りのような状態に…
一体、なぜぎっくり腰が酷くなってしまったのでしょうか?
おそらく勘の良い方は、もう気づいていると思います。
今回のぎっくり腰を酷くしてしまったポイントは過剰に温めてしまったことです。
では、なぜぎっくり腰では温め過ぎてはならないのでしょうか?
ぎっくり腰ではカラダに炎症反応が起きます。
温める行為はこの炎症反応の手助けをしてしまうことになります。
ちなみに炎症ってよく聞くけど、何なのかよく分かりませんよね。
炎症についての補足説明
炎症はケガや、ウィルス・菌の侵入など様々な原因で、全身どこでも起きる可能性があるものです。
炎症の五大兆候として発赤・発熱・疼痛・腫脹・機能障害というものが挙げられます。風邪やインフルエンザ、虫刺されなどでも炎症は発生し、実際に発熱したり顔が赤くなったり、腫れたりします。
ぎっくり腰の場合、腰の筋肉、靭帯、関節包と呼ばれる組織が動きにより損傷を受けることで、不要になった組織や物質などを食べる細胞がやってきます。その細胞が化学物質を放出(プロスタグランジンやブラジキニン等)し、痛みの受容器を刺激することで、痛みを感じやすくなります
人のカラダは体温がある程度まで上がると、細胞の働きが良くなります。
(スポーツをされている方は準備運動をすると動きやすくなりますよね?それは筋細胞の温度が上がることで筋細胞の働きが良くなっているからです。これを想像してもらうとイメージしやすいのではないでしょうか?)
つまり、ぎっくり腰で温めるということは、不要になった組織や物質を食べる細胞が働きやすくなり、その細胞から痛みを感じさせるプロスタグランジンやブラジキニンという化学物質の放出量を自然と増やしてしまうのです。
今回のケースでは過剰な温めすぎが逆に痛みを感じさせる物質の放出を手助けしてしまった形となり、痛みが増加してしまいました。
ぎっくり腰は適切な処置を行えば、治りも早く、再発のリスクも抑えていくことができるので、炎症の処置を大切にしてください。
それでは今回のまとめです。
- ぎっくり腰は発生から3日間くらい炎症が続くので、1日1回患部を20分アイシングし、炎症を抑える。
- 炎症期間中は入浴を極力シャワーにし、長時間入浴しないようにする。
- 逆に慢性的に経過した腰痛は温めてあげると、筋細胞の働きが良くなるので痛みが一時的に楽になることが多いようです。
なお、ぎっくり腰の炎症期が過ぎた後は、安静にせず、どんどん動かした方が治りが非常に早いので、積極的に動かしていきましょう。
ブログをご清覧いただきありがとうございました。