不安やストレスが慢性腰痛をより悪くする!?

スタッフ住田

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慢性腰痛に心の問題が関わっている

近年では、腰痛を組織の損傷や解剖学的な異常が起きているというだけでなく“生物的・心理的・社会的疼痛症候群”によるものだという考え方が定着してきています。
特に急性腰痛≒通称ぎっくり腰になった場合、心理的な不安感を取り除き、過剰な安静を取らない方が予後が良いことから、そのような治療の進め方が推奨されています。

最新の腰痛治療の基礎知識

腰痛を組織の損傷や解剖学的な異常が起きているというだけでなく“生物的・心理的・社会的疼痛症候群”によるものだという考え方が定着している。

特に急性腰痛≒通称ぎっくり腰になった場合、心理的な不安感を取り除き、過剰な安静を取らない方が予後が良いことから、そのような治療の進め方が推奨されています。

現在、慢性腰痛は心理的要因が主体となっていることが最新の研究で報告されています。この精神的・心理的問題は腰痛の自然治癒経過に大きく影響する結果がありました。その内容は、

仕事で業務内容や上司からの評価に対する不満、職場での人間関係が症状の回復を左右する

個人的・仕事的・家庭的に問題が少ない人ほど職場への復帰が非常に良好的

であると報告されています。

つまりは、精神的・心理的・個人的・職場的に問題が少なければ少ないほど、腰痛の改善スピードが早いため、腰痛で休職した場合でも、復帰期間が早いということになります。そのため、慢性腰痛では良好な結果が得られる可能性が高い治療法があります。

電気やホットパックなどの物理療法を薦めない

ホットパック(患部を温めるもの)は腰痛発症時から3ケ月くらいであれば、ある程度の効果を発揮するようです。
ですが、慢性腰痛に関しては効果を示す研究結果が出ていません。
また電気治療も同様で、複数の研究を調べてみても、痛みの軽減に対する結果などが一定しないようです。
簡単に説明すると「慢性腰痛に対し確実に効果の出る治療法ではない」ということになります。
腰痛治療で長期間、電気治療をしているのに、改善が見られないという経験をお持ちの方も多いのでは?

薬物療法は短期間に限る

例えば、腰痛で痛み止めを服用した場合、症状が軽度であれば一時的に鎮痛効果があり、生活の行動制限を受けずに過ごすことができます。慢性腰痛の場合、活動性を維持することは筋力低下や筋萎縮を予防できます。しかし、痛み止めの服用が長期間化してくると腰痛の症状も重症化する傾向があり、症状が進行すればするほど、痛み止めの効果は発現しにくくなります。すると、活動性が落ち、筋力低下や筋萎縮を招き、慢性腰痛が長引くようになります。最終的には痛み止めが全く効かないというところまで進行すると、治療期間やリハビリの期間も延びてしまいます。

エクササイズを薦める

これは、皆様もよく耳にすることではないかと思いますが、やはり慢性腰痛にはエクササイズが必要になります。
何が原因で起きている腰痛かが大切ですが、基本的には慢性腰痛では筋肉の萎縮が出現しますので、エクササイズを行い、該当筋の筋力増強・筋機能の向上が必須になってきます。

認知行動療法・集学的治療が良い

認知とは「現実や物事の感じ方や見方」のことを表します。
認知行動療法とは、現実や物事の感じ方を見つめ直し、ストレスを軽減させていく治療法のことをいいます。
まずは自身のストレスに気づき、自分の考え方・感情が自分の行動に、どのように影響しているのかを知っていきます。
自分自身を分析し、家庭・仕事・人間関係でストレスがかかりにくい考え方や思考を持ち、それを行動に反映できるように練習する治療法です。
腰痛はどれか1つの治療法だけで改善することが非常に難しいものです。上記で説明した、機械治療に頼らない・薬物療法を短期間に抑える・エクササイズを積極的に行う・認知行動療法を実践してみるなど、多角的な(いろいろな)治療を組み合わせて治療することを集学的治療と呼び、腰痛の改善には一手ではなく、二手・三手を同時に進行しながら治療をしていけると、結果が出やすいとされています。

慢性腰痛にお悩みの方は、参考にしてみていただきたいと思います。
本日もブログのご清覧ありがとうございました。

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